京都府の南部に位置する、政令指定都市である京都市は、平安時代以降、日本の都として栄え、現在は古都として日本国内のみならず海外からの観光客も多く訪れる日本を代表する都市です。とくに金閣寺や銀閣寺、そして清水寺などの歴史を感じさせる寺院は、日本を代表する観光地として長く親しまれています。それに加えて、伝統に裏打ちされた文化的遺産と、市内を流れる鴨川、桂川、宇治川などに代表される豊かな自然が一体化したまちの美しい風景は、京都市特有の奥行きの深さを感じることができ、訪れる人々を癒してくれるでしょう。

歴史と伝統のまちとしてのイメージが強い京都市ですが、その歴史と伝統は食文化にもしっかりと根付いており、日本料理の五体系を統合した「だし」を基本とする伝統技術が基本となっています。また、盛り付けや配膳など、しつらえの中でもてなす技能も京料理の特徴となっています。